園城
この度、自動精算機向けカード決済ソリューションの開発を、フライトの2つの事業部が中心となって成し遂げました。レガシーな決済方式となっているコインパーキングをキャッシュレスにする、という夢のあるプロジェクト。コンタクトレス決済も含めたクレジットカード、電子マネー、QRコードなどで決済でき、さらにポイントカード等にも対応しました。雨風にさらされる屋外据え置きの無人精算機で、こうした決済ソリューションを一から作り上げるにあたっては、いろいろと苦労がありましたね。
須田
プロジェクト自体は2019年の春頃にスタート。今までにない仕組みづくりに、園城さんのP&F事業部がまさにパイオニアとして着手しました。私たちVC事業部のクリエーション部は途中からサポートする形で参加することになり、メンバーは25名以上に膨らみました。開発の方針を決めたり、技術的な調査をしたり、ハードウェアの製造元との調整を行ったりするのは園城さんが担当。私は全体の進捗状況の見える化と、全員が協力して取り組んでいけるような環境づくりに注力しました。
園城
メンバーに気持ち良く動いてもらうために、須田さんが非常に献身的だったのが印象に残っています。だからこそメンバーのみんなも、同じように献身的にプロジェクトに貢献してくれたと思っています。
須田
開発を進めていく中でコミュニケーションが取れてきて、チームとしての一体感も得られましたね。ちなみに、園城さんがプロジェクトマネージャーを務めるP&F事業部は、日頃から自社製品やアプリケーションを独自に開発し、世の中に新しい価値を届ける仕事をしています。私がまとめているクリエーション部は、お客様のビジネスを支えるパートナーとして受託開発を行っています。今回、フライトの2つの事業部がひとつのチームとして結束し、高機能かつ今の時代にマッチした自動精算機向け決済ソリューションを世に出すことができました。
園城
これだけ開発のステークホルダーが多いプロジェクトは、私としては初めての経験でした。精算機ベンダーや海外の決済端末ベンダー、各種決済センター、そしてソフトウェア開発を担うフライト。各社から参加するエンジニアはそれぞれに専門が違うので、情報をそのまま流してもうまく伝わりません。メンバー全員に物事が正確に伝わるように、私は互いに日本語でのコミュニケーションにおいても翻訳家になったような気持ちで、日々取り組んでいました。加えて、今回採用した決済端末ベンダーは米国、台湾、上海と開発拠点と製造拠点が分かれていたので、言語も文化も異なる関係者と、通訳を介してオンラインで折衝を重ねることにもなりました。
須田
スケジュールの面でも、かなり調整しながら進めましたね。今回のプロジェクトには、海外拠点の端末ベンダーが製造するハードウェアの部分と、フライトが開発するソフトウェアの部分があります。ハードウェアの入荷と社内の開発スケジュールを調整することで全体のスケジュールになんとか間に合わせるといった難しい局面も何度かありました。
園城
世の中にあまり無い、非常に新しいことに挑戦したので、頑張って要件定義をして、頑張って設計するのですが、想定外のことが、次から次へと起こるわ、起こるわ、という状況でした。何をどこまで、どういうふうにやれば、十分な品質を確保しつつスケジュール通りに進められるのか、という事を調整する必要がありましたね。アジャイルな対応で臨機応変に調整しながら、というと聞こえはいいですが、当然ながらズルズルと進めるのはよくない。そんなときは須田さんの考え方で、ピシッと軌道修正してもらいました。
須田
道を切り拓きながら初めてのものを生み出していく、というP&F事業部の仕事の進め方は、私たちのクリエーション部でも全く無いわけではないのですが、今回のように大がかりな機会はこれまでありませんでした。こうした仕事の進め方や、トラブル時の対処法などは、今後、クリエーション部の案件にも活かせると思います。予算に対して計画を立て、工程ごとに具体的な成果物を出していくという、通常私たちが採用するウォーターフォール型のアプローチと、P&F事業部が採用するアジャイル的な開発手法。今後、この2つをうまく組み合わせることもできるのではないか、というのは自分の中でプラスに捉えています。